建物解体の中に隠されたおはなし。

単なる住宅の解体ではなく

 

 

実は祖父が建設した

 

住宅の解体です。

 

 

昭和30年頃 住宅を建設し、 

 

その後 小屋を増築し

 

さらに 玄関を改修しました。

 

今回は

住宅と改修した玄関を解体します。

つまり、住宅とつながった小屋を

 

残すように解体します。

 

 

下の黒い屋根の形はいろりがあった

 

ころの名残のススのようす。

 

 

 

現代の機械の重機で

 

いとも簡単に解体されていきます。

 

 

なんとも寂しい感情です。

 

 

解体後、残された小屋は

 

これからも役目を果たすべく

 

外壁工事を施します。

 

外部は開口部は撤去され

 

角波で保護しました。

 

 

工事は以上です。

建設当時の写真

若かりし祖父の写真を

 

お施主様からお借りしました。

 

複雑な屋根形状。

筋違の無い貫による 耐震構造。

 

各所にこだわりが見えます。

 

1階左側の戸袋の造作がすごいです。

 

その写真の裏には

 

昭和31年(1956年)5月31日

 

今から64年前の建設でした。

 

カメラも非常に貴重であったと思います。

 

 

 

一番上の写真にも

 

匠の技が写っており

 

 

解体前の最後の姿を

 

写真に納めることができました。

 

 

 

後世に誇れる作品が1つでも多く

 

提案できるように

 

ならなければならないですね。